Niwaka Car Life -車情報お届け-

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【女子人気高い】ムーヴキャンバスってどうなの?

【女子人気高い!】ムーヴキャンバスってどうなの?

話題の軽自動車を簡単に解説!

 

 様々なコンセプトの軽自動車が売られる中、2016年にダイハツが新たに登場したのが「ムーヴキャンバス」。個性的なポップな外観を持った人気モデルの魅力に迫ります。

 

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https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move_canbus/03_exterior.htm

おしゃれでポップなデザイン

 ムーヴという車はこれまでにも様々な派生車種が販売されてきましたが、このムーヴキャンバスもその一つと言えるモデルです。最近街中を見ていても、この車を目にする機会ががとても多いですよね。僕的には、「思い出はモノクローム~♬」で始まる、大滝詠一さんの「君は天然色」が使われているCMが特徴的だなといつも思います。(全く世代ではないのですが笑)

 そんなムーヴキャンパスですが、開発のターゲットとしているのは「女性」です。アルトラパンという車もありますが、ダイハツの中でもかなり女性ユーザーの需要に応えるためのモデルとして初期から開発されてきたようです。

 

 なのでなんといってもこのモデルの魅力は、デザインですよね。おしゃれでポップな感じのデザインが前面に出されています。何となく、昔のワーゲンバスを現代風に落とし込んだようなデザインで、すごく落ち着いていていいなと思います。

 

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https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move_canbus/03_exterior.htm

 またボディーカラーも豊富で、ツートンを選ぶことができます。CMでやっている水色と白のツートンカラーなんてすごく女子力高めで綺麗で良いですよね。個人的にはすごく惹かれる色です。また、黒系の色にすれば落ち着いたおしゃれな雰囲気も漂います。なので、見た目だけでも「これがいい!」と選ぶ人は多いのではないでしょうか。

僕の周りにもこの車乗っている人、案外多いです。

 

ちょうどいい使い勝手 

 次にこの車の特徴と言えるのが、全長1700㎜以下のコンパクトなボディーに、スライドドアを採用したことにあります。なんといっても、スライドドアは日常生活の使い勝手がものすごく良いです。開口部が広いため、乗降性は格段にあがります。小さな子やご老人が乗る時、あとは荷物を持ちながら乗る時にも、スライドドアの場合にはとても乗りやすいですよね。また、スーパーなどで隣に車が駐車しているような状態でも、ドアをぶつけるような心配もないです。そういう意味では、日常生活に溶け込んだ特徴と言えます。

 さらに、サイズとしてはムーヴよりも室内が高く、タントよりも低いパッケージになっています。まさにちょうどいいサイズ感ですよね。。

 

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https://autoc-one.jp/daihatsu/move_canbus/report-2924162/photo/0032.html

 

 実際乗り込んでみても室内空間は十分に広いです。4人が乗車しても、窮屈な感じはしなかったです。なんといっても、後席の足元はすごく広いのにびっくり。軽自動車ってどうしてもボディのサイズが規定されていますが、それを感じないほどに余裕のある足回りで、「これほんとに全長3395mmの車なの?!」と思ってしまうほどです。昔の軽自動車では考えられないほどの、スペースですよ。また、窓も広く作られているため、閉塞感もない感じです。

 

パワーはもうちょっとほしい。。。

 ただしエンジンは、NAのみの設定となっています。なので、ムーヴキャンバス」でターボを選ぶことはできません。

車両重量自体は、920㎏なので重たくはありません。なので、街中を走る分には十分な加速をしてくれます。ミッションもCVTなので、変なギクシャク感とかはなく、誰が運転しても癖のない感じで乗りやすいと思います。

 とはいっても、52馬力のNAエンジンなのでパワーは全然ないです。後席に人をのせて、坂道を走ると加速しません泣 一人の場合ではあまり気にはなりませんが、人や荷物を載せた場合だと、低速域のトルク感がすごく薄く感じられると思います。なので、少し加速をしようとアクセルを踏むと、結構CVTの音が入ってくる感じです。ただ、ボディ自体はしっかりと作られている印象なので、路面やエンジンからの不快な振動は抑えられています。

 

    なので、この車は普段の街乗り用に特化した車だと言えるでしょう。

   普段使いでも、ちょっとおしゃれな車に乗りたい!にはまさにマッチしてます。

 

  運転席からの見晴らしも良いので、体格差などに関係なく誰もが安心して乗れる車ではないでしょうか。ダイハツ初のパノラマモニターも採用されているので、初心者でも安心な機能もついています。なのでこのムーヴキャンパス、売れているのがすごくわかるような気がします。。。

 

主要諸元
  • 全長×全幅×全高:3395×1475×1655mm
  • ホイールベース:2455mm
  • 車両重量:920kg
  • 駆動方式:FF
  • 乗車定員:最大5名
  • エンジン:658cc 直列3気筒DOHC
  • 最高出力:52ps/6800rpm
  • 最大トルク:6.1kgm/5200rpm
  • トランスミッションCVT
  • 燃費:28.6km/L[JC08モード燃費]
  • 車両本体価格:141万4800円(税込み

 

 

【クラウンSUV化報道から思う自動車開発について】

【クラウンSUV化報道から思う自動車開発について】

セダンから脱却?!でもそれってどうなのかな、、、と思うこと。

 

 クラウンがSUVになるという報道がされ、かなり話題となりました。最近では中国でそれらしき車がスクープされるなど、どうやら一連の報道は本当のようです。

ですが、これらの報道を聞いて僕的には「ちょっと待てよ」と疑問が湧いてくるのです。そこにはメーカーの開発への意識や考え方の違いがあるように思えてくるのです。。

 

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SUV化することが報じられた次期クラウン

https://bestcarweb.jp/news/scoop/232041

 

伝統を重んじることの価値

 まず僕自身の本心を述べるとすると、「これまでの伝統を捨てていいの?」という事につきます。予想通り今回の報道にはネットや雑誌を見ても、かなり賛否の声が上がっていました。ただ誤解のないように言うと、新しい物を作る上では前提として「変化をしていくこと」はとても大事な事であると思っています。その意味でいえば、クラウンが新しく変化していくことは必然とも言えるでしょう。何より、昔のようにセダンは全く売れなくなってしまいました。それに代わって、ミニバンやSUVなどの車がものすごく売れている状況です。これまで高級車=セダンだった式は変わってきています。(今やランボルギーニとかロールスロイスまでSUVのモデルを作ってます)だからこそニーズに合わせて、SUVとして新たに作られていくことは時代の流れと言えます。

 

 ですが、なんとなくそれは「今の形じゃ売れないから、流行りのものに切り替えていこう」という感じに聞こえてくるのです。そんな簡単にポンっと別のものに変えるというのは良いことなのかなと思うんです。

もちろん時代の流れや社会情勢に合わせながら物を作ることをとても大事なことです。一方で、メーカーが持つ「伝統」みたいなものを大切にしていくことは必要なのではと思います。

 

 例えば、海外メーカーを見た時、それぞれのメーカーごとに「これだけはぶれない」という古くからの伝統や特徴をそれぞれに持っているように思います。例えばメルセデスベンツは、Sクラスを世界のフラッグシップセダンとして作り続けています。BMWDセグメントの3シリーズ、フォルクスワーゲンCセグメントのゴルフ、アウディはクワトロシステム、、というようにそれぞれの分野で昔から変わらずに芯を持って開発をし続けています。

 

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ゴルフはコンパクトカーのベンチマークとして、様々なメーカーが比較対象として開発をしています。

https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html

 

 その意味でいえば、トヨタは「クラウン」という車は他のメーカーには簡単にはまねできない歴史や伝統、こだわりというものがあると思います。なんといっても、僕らが生まれる何十年も前からずーっと販売され続けてきた車です。クラウンに関しては、世代を超えても共有できる数少ない車の一つです。また、日本の道路事情に合わせたサイズや、積載量、乗り心地の良さなどは、特徴と言えるものです。だからこそ、クラウンは世界に誇ることのできる日本の歴史と文化を持ったセダンだと言えますよね。

その意味で、名前だけクラウンと名付けてSUVとして売るのはどうなのかなと思うのです。もちろん、ただ昔のことにこだわり続けるだけではよくないし、それは懐古厨と言われてしまうでしょう。

一方で海外メーカーは、市場や社会の変化に合わせつつも、自分達が作り続けてきた物や技術、思想は崩すことなく新しい物を生み出し続けています。だからこそ、ユーザーはそれに魅了され、そのこだわりに対して価値を見出していますクラウンの場合も、これまでの伝統や歴史みたいなものがありながらも、それを売れないから簡単に変えるというのは、開発の在り方として残念な気がするのです。

 

 今のクラウン開発のズレ

 今のクラウンも、若返りを図るということでかなりスポーティーなイメージへと路線変更をしてきました。その意味では新しいことへと変化していく開発をしたと言えます。ただそのマーケティング自体は、ちょっとズレているような気がします。

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ニュルブルクリンクで開発をしたと謳ったクラウンだが、、、。

https://motor-fan.jp/article/10006003

 

 例えば現行のクラウンを販売する上で、様々なメディアで「「ニュルブルクリンク」で開発テストを行った車!」という事を前面に打ち出していました。それらを通じて、かっこよくスポーティーな車として若者に対しても魅力を発信しようとしていました。しかし、僕らからすればそもそも多くの人が、「ニュルブルクリンク??」という感じのはずです。もちろん車が好きな人はよく熟知していることだと思いますが、一般的にみれば「何それ美味しいの?」状態だと言えます。若者の車離れと言われている中で、その言葉に反応する訳がない笑 そういう意味でせっかく新しいものへと変化したのに、結果的に誰に魅力を伝えているのか分からないような状態になっている気がしてなりません。。。

 

 だからこそ、ただ「売るため」ではなく、良い車を作る思いでクラウンという車をこれからも残してほしいなと思います。なのでSUVになっても、これまでの伝統や価値みたいなものを残しながら、新しい物を生みだしてほしいです。。

 

新型が出た今こそ! 若者が先代Sクラスの魅力を解剖

新型が出た今こそ! 若者が先代Sクラスの魅力を解剖 

【S400に乗って、気になる部分も生意気に正直に語ります】

 

 Sクラスと言えば、メルセデスメルセデスと言えばSクラス。と言えるほどに、Sクラスはメルセデスベンツの歴史ある象徴であり、フラッグシップサルーンです。

でも僕らのような若者からすれば、Sクラスなんて到底手の届く買い物ではありません。。。(しかもこんなの乗ってきたら恐そうというイメージも強い笑)

そんなSクラスですが、つい先日フルモデルチェンジが発表されました。そんな時だからこそ、熟成された先代モデルを改めて解剖していきたいと思います。

でも中々乗れない車だからこそ、きっと若者レビューは少ないぞという事で書いていきます!

 

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見た目だけでも圧倒される威厳があります。

https://www.autocar.jp/post/239361

 

「最善か、無か」メルセデスの哲学思想を体現する車

 Sクラスの歴史を遡ればそれだけで一冊本ができそうなくらいの厚みですが、「Sクラス」という呼称が用いれられたのは、1951年のW187型に始まります。最新型は7代目にあたります。つまり、この車だけで70年の歴史が詰まってるんですね。すごい。

そんなSクラスは高級車の王道として、最新の機能やメカニズムが搭載されてきました。特にメルセデスは、乗員が「快適」にそして「安全」に走ることができる事を開発の主軸として掲げてきました。ちなみにエアバックを世界で初めて搭載したのはこのSクラスからなんですね。。

しかも僕らが生まれるずっと前から、シートベルトやエアバック、シートヒーター等、今では車の当たり前となっている装備をしっかりと作っていたんですね。もうすごい。

一体当時Sクラス乗っていたら、どんな存在として見られていたんだろうか。。笑

 

Sクラスの簡単な概要

 先代モデルであるSクラス(W222型)が登場したのは2013年。それから7年間に渡って、改良と販売を続けてきました。このモデルになってから、デザインは最近の流れであるクーペフォルムな流麗なものへと進化しました。

 さらにこのモデルから安全装備やシステムが進化し、車線逸脱やクルーズコントールの制度が更に上がりました。また、オプション装備で「マジックボディコントロール」という機能が付けられ、フロントガラスについているカメラで数十m先の凹凸を感知して、サスペンションのダンパーを最適に制御することができます。もう魔法の絨毯ですね、これは。

 

エンジンやモデルは何度か改良されていています。

なくなったものを含めて、このようなモデルがあります。

S300h 2.2ℓ 直列4気筒ディーゼル+モーター

S400  3.0ℓ V型6気筒ツインターボエンジン

S400d 3.0ℓ 直列6気筒ディーゼルエンジン

S450  3.0ℓ 直列6気筒エンジン+ISG

S550  4.7ℓ V型8気筒ツインターボエンジン

S560  4.0ℓ V型8気筒ツインターボエンジン

S600  6.0ℓ V型12気筒ツインターボエンジン

S560e  3.0ℓ V型6気筒エンジン+プラグインハイブリット

S63AMG 4.0ℓ V型8気筒ツインターボエンジン

S65AMG 6.0ℓ V型12気筒ツインターボエンジン

 

こんなにあります。間違っていたらごめんなさい。さらにこれに、ショートモデルとロングモデルを選択することができます。7年間でこれかけのモデルがラインナップされていた訳です。僕たちからすれば、この排気量を見るだけで自動車税が恐ろしいですね。笑

 

S400は、最後のV6ガソリンエンジンモデルになるハズ

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https://www.autocar.jp/post/239361


 という事で今回乗った車は、3.0ℓV型6気筒ツインターボエンジンを搭載するモデルです。Sクラスとしては、S300hを除いてはエントリーモデルに位置する車です。と言っても、十分高いのですが。。笑

 このモデル以降は、新世代の直列6気筒エンジンに切り替わった為、ある意味では貴重な最後のV6エンジンモデルだと言えます。以下がスペック概要になります。

 

全長×全幅×全高:5125×1900×1495mm
ホイールベース:3035mm
重量:1970kg
パワーユニット:V6DOHCツインターボ・2996cc
最高出力:270kW<367ps>/5500-6000rpm
最大トルク:500Nm<51.0kgm>/1600-4000rpm
ミッション:9速AT
タイヤ:245/50R18
価格:1128万円

 

 とにかくボディは大きいですね。日常使いでは使い余してしまうサイズですね。

大抵の人は免許取ったばかりでは、ちょっと恐ろしいサイズだと思います。。

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 内装はさすがベンツと言える、シンプルでおしゃれなイメージ。この手の車は、色んな装備があってごちゃごちゃと色んなスイッチやら機能が付けられているようなイメージですが、至ってシンプルです。これはまさに人間哲学に基づいたメルセデスのデザイン思想がよく表れている感じです。

 なんといってもアンビエントライトが映えますね。これ色も自由に変えることができるので、夜とかはめちゃくちゃおしゃれですよね。

 

巡洋艦に乗っているような重厚感

 乗り込んで最初に思う事は、もう走り出す前から「この車は乗り心地がいい」という事が感じられるほどの重厚感があること。ドアを閉めれば外の音は遮断され、戦車に乗っているかのような重厚感に包まれている感じがします。そして何よりも驚いたのは、シートの座り心地がとんでもなく素晴らしいこと。運転席まわりも大柄なシートに作られていて、ゆったりとソファーに座るような感じがあります。これはメルセデスのモデルの中でも恐らくSクラスだけではないでしょうか。CクラスやEクラスは少し小ぶりに作られていて、どちらかというと乗員をしっかりホールドするような適度な硬さがありますが、Sクラスはそれとはまた違う感触です。こうしたシートの作りからも、Sクラスが他のモデルとは違うぞ。ということをすぐに感じられるものになっています。

 走り出しても不快な振動やエンジン音は聞こえません。フワッとした乗り心地と、長いボンネットによって、高速クルージングではまるで船に乗っているような感覚になります。なので、飛ばすよりも自然とゆっくりとくつろいで運転をする感覚になりますね。

 

ウルトラスムーズなエンジン

 走りだせばものすごく静かで、ターボが付いているとは感じないようなスムーズなエンジンです。いわゆる過給機独特の雑味や、音もしないです。当然、ドッカンターボなんかでもない。普通に乗っていれば、NAなのかターボなのかよく分からないと思います。ただ、2t級のボディーに367馬力のエンジンは、必要にして十分なパワーという感じで、特別速さや気持ちよさを感じるようなものではないです。中間加速では、その大きさ故にするどい加速をする感じでもないです。一方で、新開発の9速ATは、比較的ポンポンとシフトアップしていきます。高速ではゆっくり走っていても、トップギアに入るようになっています。なので、100キロ前後の高速巡行では、エンジン回転も1500回転当たりをキープしている為、静粛性や燃費に優れている印象です。発進時にも、2速スタートをすることも多いですね。変速ショックもないので、とてもスムーズに運転できる印象です。ただ、スポーツドライビングとしてはやはり不向きで、パドルシフトでシフトダウンをしても、あまりエンジンブレーキが利くような感じではないです。

 

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ディーゼルモデルと比べても、S400は隠れたベストバイかもしれない!

 やはりSクラスはゆったりと乗る車だと思います。これなら、長距離を運転していても疲れないですよね。クラウンとかLSとか、Sクラスなどの車種は基本的にショーファーカーとして、運転するというよりもむしろ後ろの席でゆっくり移動するというイメージが強いです。ですが、このSクラスでは運転席に座ってもよし、後席に座ってもよしな車だと言えます。

 そしてこのS400の評価ですが、個人的には6気筒モデルとしては一番のベストバイだと言えるのではないでしょうか! Sクラスのモデル自体はさらに、v8もあればv12まであります。更に運転した車は、マジックボディコントロールは非搭載の為、それらを付けたモデルは更に良い物だとは思います。しかし乗り心地やパワー、装備はこのモデルで十分過ぎるレベルと言っていいでしょう。

 というのも実は、個人的にはディーゼルエンジンであるS400dよりも、乗り心地は良いと正直思います。このモデルでは最終型としてS400dが発売され、販売では主力モデルとして展開してきました。しかし実際乗ってみると、ちょっと乗り心地が固めなんです。それに地面からのロードノイズも拾います。それに比べて、このS400はトルクのパワーは及ばないものの、足がフワッとしていて、すごく柔らかい乗り心地の印象です。Sクラスに文句をつけるなんて生意気かもしれませんが、元々静粛性の高いV型バンクのエンジンと相まって、街乗りではS400はとても良いのではと思います。

 このような違いがあることについては、個人的にはタイヤとエンジンが影響していると個人的には考えています。というのも、S400のタイヤはコンチネンタルを履いているのに対して、S400dはピレリのタイヤを履いています。このピレリのタイヤが少し、ごつごつとした感覚がするのです。更に、ディーゼルエンジンの場合、構造上どうしてもエンジン本体が重たくなってしまうため、それを支えるために車のダンパーが少し硬めに設定されていることが要因ではないかと勝手に推理しています。

 

 とにもかくにもとても良い車です。ですが、S400自体は途中でモデルとして廃止されてしまい、ネット記事を見ても余りレビューの少ないモデルでもあったりします。。だからこそ、このS400は隠れたベストバイな車と言えますね!

 

    

 

【正直レビュー】 「新型デリカD5」の魅力と実力はいかに?!

三菱自動車の屋台骨 「新型デリカD5」の魅力と実力はいかに?!

気になるミニバンの正直試乗レビュー

 

 

 デリカD5は、三菱自動車を代表する車の一つであり、本格的なオフロードミニバンとして根強いファンを持っている車でもあります。そんなデリカD5が、2019年2月にフルモデルチェンジとも言える「ビックナイナーチェンジ」を行い、大幅に進化を遂げました。

 

 

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根強い人気を誇るデリカD5

https://response.jp/article/img/2018/11/22/316436/1361656.html

コワモテなデザインに

 現行のデリカD5が登場したのは2007年に遡ります。なので、車そのものは販売されてから13年も経過しているので、かなりのご長寿車と言えます。そんなデリカD5ですが、今回のビックマイナーチェンジで大きくそのイメージを変えてきました。これまではどこかオフロードを走るギア感のあるデザインでしたが、新型のその顔はまさにプレデター顔とも言えるコワモテな顔になりました。それだけけに、発表当初は電気シェーバーだとか言われていましたね。。しかし最近は、奇抜なデザインの車が各社から出される傾向にあるため、逆に「慣れてきた」、「かっこいい」という意見が多くなってきたように感じます。

 

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三菱の新たなデザインテイストである、「ダイナミックシールド」を採用

https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/special/features/exterior/

内装もアップグレード

 それだけにどうしても外観だけに目がいってしまいますが、様々な部分がアップデートされています。内装は、以前のモデルとは大きく変更され、モダンな印象になっています。特に目を引くのは、巨大なナビ。シートやハンドルのデザインも一新され、モダンな感じになっています。というのも、内装がチープであることがこれまでのモデルでは指摘されていました。例えば、家族で車を見に来ても、内装の質感がちょっと。。ということで、奥さんが渋るような事もあったのだとか。泣

 

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高級感のある内装に進化

https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/special/features/interior/

カニズムも時代に合わせて新設計

 そしてデリカD5の魅力の肝とも言えるのが、ディーゼルエンジンです。ハイエースなどの車を除けば、ミニバンでディーゼルを積んでる車なんて中々あるものじゃないです。新型デリカD5に搭載される、2.3リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、これまでの「4N14型」と言われる型式エンジンを踏襲しながらも、環境規制や燃費に対応する為に新たな尿素システムを取り入れ、エンジンを構成する部品の5割程を新設計させています。これにより、最大トルクは国産ミニバン最強スペックの380Nmを発揮します。これに新開発の8速AT、さらにはデュアルピニオン電動パワーステアリングを取り入れ、よりスムーズでリニアな走行性能を実現しています。

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https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/usp/performance.html



実際に運転してみてどうか?!

 走り始めて何より驚くのは、乗り心地と静粛性。まさに「上質な」という言葉をつけても良いと思えるもの。ディーゼルエンジンは、一般的なガソリンエンジンに比べて「ガラガラ」とうるさいイメージがあります。ですが、新型では車内に乗っている間は、不快な音や振動がしっかりと抑えられています。(さすがに外に出たらうるさいですが。。)特に60キロ以上の高速域では、全くディーゼルエンジンの音を感じないほどに静かに抑えられています。この乗り味は驚きました。

 それとパワーも申し分ないですね。トルクでしっかりと引っ張ってくれます。車好きな方は、よく馬力をみたりする事が多いかもしれません。実はその意味では、新型は前のモデルより馬力自体はパワーダウンしているんです。ですが、2トンあるボディーを全然問題なく走らせます。坂道でスピードを上げるような時でも、キックダウンすることなく、低回転からモリモリとパワーを出してくれるので、運転していて疲れないです。これはやはり、380Nmというトルクのパワーのお陰なんですね。100キロ巡行では、1500回転くらいでスムーズに引っ張ります。「車の性能は決して馬力ではない」ということを教えてもらったような気がします。また、任意で選択できる4WDモデルに切り替えれば、特に高速ではビシッと安定して走ります。空気抵抗をもろに受ける箱型のボディーなだけに、この強靭な4WDシステムとボディ剛性はとてもいいです。

 
 

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145ps/3500rpmの最高出力と、380Nm/2000rpmの最大トルクを発生

https://www.webcg.net/articles/gallery/40632#image-6

 
正直に書きます! 気になるところもある・・

 ただ気になる所もあります。それはミッションのギクシャク感です。デリカD5では、1速から発進させた場合、だいたい2200回転くらいで2速に入ります。ただ街中だと、ギアが中々変わらず、変速がもたつく印象があります。今や低回転が非常にスムーズな車が多いため、(EVは異次元ですが)こうしたギヤ比の設定は少し癖を感じるかもしれません。もう少し、低い回転域で1速から2速に切り替わってくれると、車全体の乗り味もまた変わってくると思います。こうした背景には、恐らく雪道や泥などの、オフロード走る事を想定して、三菱さんはあえてギヤ比を高めに設定しているのではと個人的には思っています。

 また、デリカD5では標準でパドルシフトがついており、自分でギヤを上げたり下げたりと運転することができます。ちょっとスポーティーに走りたいときや、エンジンブレーキを多用したい場合にはとても良い機能なのですが、一度変速をしてしまうと、自分でモードをオフにしない限り、停車するまでマニュアルモードになったままになってしまうんです。これはちょっと面倒な所。メルセデスなどは、パドルシフトを使っても一定時間何もしなければ、自動的に解除されて通常のドライブモードに切り替わります。デリカD5は、長押しで解除をしないといけないため、ちょっと面倒な感じではあります。ただ、そもそもスポーツカーとは真逆の車であるため、そこまでの機能はいらないのかもしれませんが。。

 

 あと、デリカD5では予防安全装備もつきました。ただ、クルーズコントロールではハンドルのアシストはつきません。それと、前の車がいなくなると自動的にスピードあげて走りだしますが、それがかなり唐突にエンジンをぶん回して加速するため、ちょっと使いにくい印象ではあります。。

 

 それでも運動性能としては、ミニバンとは思えないほどにきびきびと走ります。車高が高いだけに、良い意味で予想を裏切られたような感じです。

 しかし多人数で、どんな場所でも走れて。という要望に応えるのは、世界中探してもこの車くらいしかないでしょう。このセグメントに関しては、まさに三菱の独壇場です。(あのトヨタもいまだに参入していないですからね。)だからこそ、長い目で見てもデリカD5という車は、とても貴重で価値のある車じゃないでしょうか。

 これから、全ての車が電動化されていく中で、こうしたディーゼルエンジンの本格4駆ミニバンを買えるのはもしかしたら今だけかも。。